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牧野工務店の寺社建築
– ABOUT –
1 – 3D図面の活用
2 – 本格的な寺社建築の技術
3 – 原木仕入れ
一、伽藍造営の溶剤は木を買わず山を買へ
二、山の木は育成の包囲のまま使へ
三、木組みは寸法で組まずに木の性癖を組め
という教えがあります。
木にはそれぞれ性質や癖が有り、それはその木がどんな環境で育ったかによって違ってきます。その木の持つ癖を読み取り、適材適所 でその木に一番相応しい部材になってもらうのが良いという教えです。現代の建築材料は規格の寸法に製材されてから我々大工のもとに納入されます。その状態ではその木がどんな環境で育ったかを推測するための情報が少なく、癖を読み取ることが困難です。当店では工事に使用する材料全てを原木や立ち木の状態でそろえることはできませんが、特に屋根の材料などの反りを造りだす材料は 山に入って立ち木を買い付けたり、原木市場で木の肌や年輪・色味を自分で吟味して原木を仕入れています。そうすることにより、その木がどんな環境でどのように風雪に耐えながら命を育んで来たかを想像しながら、どの部材になって、どのように建物を支えてもらうかを決めることができます。
– 先人の心を後世に –
先人の方々が残してくださった建築技術だけではなく、木に対する思いや建物を建立する情熱や悲願の思いも後世に伝えたいと思い、時代にそぐわないと言われることもありますが、手間暇をかけて原木からの木取りを行っています。